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2005年12月21日

スノーボードのホットワックス(1)

前にも書いた通り、ここ2-3年はホットワックスを使ってスノーボードの板の
メンテナンスをしている。

買った板がオレの腕以上にハイスペックだったし気に入っているから、できるだけ
長く使いたくて、ソールの保護のためにワックスをしっかりやるようにしている。
シーズン前はとくに念入りにホットワックスをやるのだ。
以前はショップのメンテナンスに出していたが、自分でメンテするようになって
道具に対する愛着がより一層深まったような気がする。
気分もノってくるしね。

それで遅ればせながらもついに、今日はホットワクシングの日。

ホットワックス作業中

オレが持っているのはHOLMENKOLの「ホットワクシングキット」なのでアイロンは
HOLMENKOL製だが、ワックスはガリウムをメインに使っている。
量販店とかあちこちで売っているため入手しやすいのが理由。馴染みのショップでは
別のワックスを薦めていたりするけど、それほど違いが分からないのでガリウム。

ちなみに、スクレーパーはそのショップのオリジナル品。大きさとシンプルなところが
気に入っている。
そのショップ名は『RING』
http://www.ring-snow.com/

まずは、フローリングの床に新聞紙を敷きつめ、1.8m四方のブルーシート(100円)
を敷く。そこに電話帳や週間少年誌など厚くてデカい本を置いて、滑り止めシート
(これも100円)を使ってズレないようにして、スノーボードの板を載せる。

久しぶりにソールをよく見ると、エッヂの一部に錆び発見。錆び取り消しゴムで
ガリガリと錆び落とし。ただしエッヂの角が落ちないように注意しながら。

ここからは、ナチュラムにある製品を使って説明するよ。

古いワックスを取り去るために真鍮(ブロンズ)ブラシを使って、ソール全体を
力いっぱいブラッシング。あまりカスは出ないけど。気休めかな。
ガリウム ブロンズブラシ(ケース付き)
ガリウム ブロンズブラシ(ケース付き)


雑巾でカスや粉を軽く払ったあと、ワクシングアイロン登場。
アイロンを100度くらいに温めてから、クリーニング効果のあるベースワックスを
押し当てて、液状になったワックスをソール全体に垂らす。
ガリウム ワクシングアイロン・S
ガリウム ワクシングアイロン・S


ガリウム ベースWAX(100g)
ガリウム ベースWAX(100g)

ガリウムの白はクリーニング用のため軟らかく溶けやすく、
削りやすい。



アイロンを使ってワックスを伸ばす。この時、ソールの上でアイロンの動きを絶対に
止めてはいけない。ソールが「焼き」が入ってしまう。
アイロンの熱が直接ソールに伝わらないように、また融けたワックスが平坦かつ
均一に広がるように、ワクシングペーパーを使うのが効果的。
ガリウム ガリウムワクシングペーパー(50枚入り)
ガリウム ガリウムワクシングペーパー(50枚入り)


ソール全体にワックスを広げたら、ちょっと休憩。だけど、クリーニング効果が
メインなら完全に固まる前にスクレーピングへ。

好みのプラスチックスクレーパーを使って、ソールにあるワックスを削り取る。
スクレーパーの動かし方はコツがあるし人それぞれやり方は違うみたい。
とにかく、カンナくずみたいな、カツオぶしみたいな感じのカスが出る。
うまくやると薄い皮みたいなカスがきれいにシュルシュルと削れる。
ガリウム スクレーパー(L)
ガリウム スクレーパー(L)


とにかくガリガリ削る。削りカスが出なくなるまで。ただし、あまりに強い力で
スクレーパーを押しつけると、ソール自体が削れてしまうので注意。

ワックスを削ったら、次は違うベースワックスを同様に塗る。ガリウムの場合なら
ピンクとブルーを混ぜて使うと汎用的なベースワックスになると思う。
ガリウム SS ピンク【エクストラベースワックス】
ガリウム SS ピンク【エクストラベースワックス】


ガリウム SSブルー【エクストラベースワックス】
ガリウム SSブルー【エクストラベースワックス】


今度はワックスがしっかり乾いて固まるまで放置。たいてい30分から1時間くらい。
そのあとは同じようにスクレーピングして、しっかりとワックスを削り取る。

で、さらにベースワックスを続けるなら、ガリウムの場合はグリーンやバイオレットを
混ぜることで違う温度帯にも対応できるベースができる。
ガリウム SSグリーン【エクストラベースワックス】
ガリウム SSグリーン【エクストラベースワックス】


ガリウム SS バイオレット【エクストラベースワックス】
ガリウム SS バイオレット【エクストラベースワックス】


塗って乾かして削る、を繰り返すわけだが、よく聞かれるのは
「ワックスをしっかり削ってしまったら成分がソールに残らないでは?」。

これは洗髪の際のリンスと同じ感じで、リンスもしっかり洗い流しても成分が髪に
染み込むように、ワックスもソールの細かい孔の中に染み込むそうな。その孔から
はみ出てソール表面に残ったワックスは、逆に雪面との抵抗になってしまうので
しっかりと削り取る必要がある。

ベースワックスを一通り終えたら(オレは2セットか3セット)、滑走ワックスへ。
ベースと滑走の違いは、ベースはソールの保護で、滑走はソールの保護&
滑り易さ、つまり緩斜面でもよく滑る効果。

じゃあ滑走ワックスだけで済むかというと、そうじゃない。ベースワックスがしっかり
できていないと滑走ワックスの滑る成分である「フッ素」がソールに密着しにくくなる、
そうな。ワックスの「ノリ」がまったく違うんだってよ。

だから次は、ベースワックスの代わりに滑走ワックスをアイロンで垂らして広げる。
やり方はまったくベースと同じ。
滑走ワックスにも温度帯による商品の違いがあるので、自分が行く予定の
ゲレンデの温度や湿度などのコンディションを調べておくといいみたい。

とはいっても、前もってワックスやっておいた後に、雪山に行ける日に行くわけ
だから、当日がどのくらいの温度になるのかなんて知りようがない。

だから、広い温度帯に適応させるよう、数種のワックスを混ぜ合わせることが
いいみたい。その度にワックス変えるのは面倒だから、オレはそうしてる。
ガリウム SSF49【滑走ワックス】 JA-4961
ガリウム SSF49【滑走ワックス】 JA-4961


ガリウム SSF10【滑走ワックス】 JA-4966
ガリウム SSF10【滑走ワックス】 JA-4966


とりあえず今日はここまで。

それにしても床でやるスクレーピングは腰が痛い。アイロンからスクレーパー使う
ところまで、ずーっとしゃがんだ姿勢だから、腰にくるんだよねー。
本当はチューンナップテーブルのような作業台があるといいんだけどね。
でも安定感が足りないと力入れてスクレーピングするとグラグラして
逆に使いにくいかも。
ブラックリップス チューンナップテーブル
ブラックリップス チューンナップテーブル


ちょっとエラソーに解説してきたけど、オレがいろんな本やWEBで調べて学んだ
ことと経験から身につけたことを説明しました。興味があったらやってみてください。

次は、続きのブラッシングとか。

関連記事をまとめておくよ。
メイドインジャパンなスノーボード
スノーボードのホットワックス(1)
スノーボードのホットワックス(2)
スノーボードのホットワックス(3)



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Posted by snuf at 23:55│Comments(0)スノーボード
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